誤解された仏教
【重要】
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■商品説明
死者を仏と呼んではならぬ! 霊魂は無い! 霊魂や輪廻転生、神、死者儀礼等をめぐる問題を軸に、日本人の仏教に対する様々な誤解を龍ミン師が喝破。仏教についての正しい理解のあり方を説いた刺激的論考。
インドに発した仏教は、長い時間をかけてわが国へと到達したが、伝播の道筋で土着の思想と習合し、本来の思想から大きく変容した。この結果、「死者儀礼」「死者に対する〈仏〉という呼称」「霊魂の存在」など、現代に通じる誤った仏教理解が生じる。こうした誤解に塗れた日本人の仏教観を叱り、「仏教=無神論・無霊魂論」の主張を軸に、正伝の仏法を説く。
*1993年に(株)柏樹社から刊行された『誤解だらけの仏教 「新大乗」運動の一環として』を改題し、文庫化しました。
【目次】
1.誤解だらけの仏教
第1章 仏教は「無霊魂論」である
第2章 仏教は本来葬式・法事に関わらない
第3章 仏教は「輪廻」説をどう考えたか
第4章 「輪廻」説をどう超えるか
第5章 仏教は「無神論」である
第6章 「梵我一如」説は仏教ではない
第7章 なぜ「梵我一如」説は仏教でないか
第8章 正しい仏教は土着思想と対決する
第9章 仏教は「神秘主義」ではない
第10章 死者を「仏」と呼んではならない
第11章 釈迦牟尼は何を悟ったのか
第12章 真の仏教学は「三学」の学でなければならない
第13章 仏教のスローガン(法印=旗印=要約)
第14章 仏性論(如来蔵思想)は非仏説か
第15章 「覚り」(覚)の宗教と「救い」(信)の宗教
第16章 まとめ――仏教は無神・無霊魂論である
2.新大乗の提唱
第17章 後近代(ポスト・モダン)と無我
第18章 三学と念仏
第19章 「日本的霊性」の展開
第20章 「新大乗」を提唱する
■
著者
秋月龍みん(あきづき・りゅうみん)
1921年、宮崎県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院修了。花園大学教授、埼玉医科大学教授を歴任。1999年没
■著者
【秋月 龍ミン著】

