フロイトとユング

フロイトとユング

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■商品説明

人間存在の深層を探究した二人の巨人
その思想の全容と生涯を両派を代表する日本の第一人者が語りつくす

十九世紀末、フロイトによって確立された精神分析学。彼の高弟ユングは後に袂を分かち、一派をなす――。人間存在の深層を探究した彼らの存在は、今なお我々に多大な影響を与え続けている。彼らは何を追い求め、何を明らかにしたのか。二人の巨人の思想の全容と生涯を、それぞれの孫弟子にあたり日本を代表する第一人者が語りつくした記念碑的対談。

「深層心理学は知的な理解のみでは十分ではない。人間全体としてのかかわりが、真の理解のためには必要となってくる。そのような意味で、本書もわれわれの個人的な体験からはじまって、フロイトやユングの人となりに及びつつ論を展開していったことは、今から考えてもいいアイデアであったと思っている。……この対談をヒントとして、読者は深層心理学のなかの問題点をひろいあげ、自らの思索を深めてゆかれることだろう。」――<本書「対話者あとがき」より>

※本書の原本は、1978年11月、思索社より刊行され、1989年8月、第三文明社よりレグルス文庫として再度刊行されました。

【目次】
対話者まえがき 小此木啓吾
第一章 出会い
 1 フロイトへの道
 2 ユングへの道
 3 出会いの契機
第二章 人間フロイト、人間ユング
 1 フロイトと同性愛
 2 ユングとトニー・ウォルフ
 3 フロイトとザロメ
 4 両親
 5 ユダヤ人問題とナチズム
 6 ユングとビンスワンガー
 7 フロイディアンとユンギアン
 8 ボーリンゲンの塔
 9 死と生
第三章 人間の心をめぐって
 1 自我の構造
 2 元型
 3 力動論
 4 発達論
 5 心理療法
第四章 夢を語る
 1 催眠療法から自由連想へ
 2 影
 3 抵抗と転移
 4 分析の終わりと終わりなき分析
第五章 文化と社会
 1 日本人の母性原理
 2 阿闍世コンプレックス
 3 日本でフロイディアン、ユンギアンであること
 4 精神分析学的日本人論
関連人物解説
対話者あとがき 河合隼雄

■著者

【小此木 啓吾著】

1930~2003。慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学環境情報学部教授、東京国際大学人間社会学部教授、日本精神分析学会元会長。医学博士。専門は精神分析学。単著『エロス的人間論』『現代精神分析I・II』『フロイト』『モラトリアム人間の時代』『自己愛人間』『日本人の阿闍世コンプレックス』『現代精神分析の基礎理論』『フロイト思想のキーワード』『現代の精神分析』をはじめ、共編著・訳書多数。

【河合 隼雄著】

1928~2007。京都大学理学部数学科卒業後、UCLA大学院、スイス・ユング研究所留学を経てユング派分析家の資格を取得。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を歴任。文化功労者。教育学博士。専門は臨床心理学、心理療法、日本文化論。単著『ユング心理学入門』『コンプレックス』『影の現象学』『母性社会日本の病理』『無意識の構造』『昔話と日本人の心』『中空構造日本の深層』『明恵 夢を生きる』『こころの処方箋』『心理療法序説』をはじめ、共編著・訳書多数。

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