鎌倉と京 武家政権と庶民世界
【重要】
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■商品説明
中世とは、地方武士と都市庶民の時代だった。武士擡頭の契機となった保元の乱に筆を起こし、源頼朝とその前後の政治史をふまえて読み解く、一貫した歴史の視座。
保元の乱から鎌倉幕府滅亡へ――武士の擡頭とともに中世は幕をあけた中世とは、地方武士と都市庶民の時代だった。武士擡頭の契機となった保元の乱に筆を起こし、源頼朝とその前後の政治史をふまえて読み解く、一貫した歴史の視座。生活の場(都市・農村・家)と、その場での営為(芸能・文学・宗教・政治)から明かされる、自我がめざめた「個」の時代の相貌。十二世紀後半から十四世紀前半にかけての中世像が鮮やかに甦る。
※本書の原本は、1988年5月、小学館より「大系日本の歴史」第五巻として刊行されました。本講談社学術文庫は、1992年12月に同社より刊行された、小学館ライブラリー版を底本としています。
【目次】
中世への案内――はじめに
第一章 中世の序幕
第二章 武家政権への道
第三章 源平の争乱
第四章 鎌倉幕府と武士団
第五章 王朝文化の新展開
第六章 鎌倉と京の政権
第七章 承久の乱と執権政治
第八章 中世都市の成立
第九章 つながる農村社会
第十章 庶民信仰と新仏教
第十一章 蒙古襲来
第十二章 鎌倉末期の社会
第十三章 幕府の滅亡
■著者
【五味 文彦著】
1946年生まれ。 東京大学文学部卒業,東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。お茶の水女子大学文教育学部助教授,東京大学大学院人文社会系研究科教授等を務め,現在は放送大学教養学部教授。東京大学名誉教授。専門は日本中世史。著書に『院政期社会の研究』『平家物語、歴史と説話』『吾妻鏡の方法』『中世のことばと絵』(サントリー学芸賞受賞作)『藤原定家の時代』『日本中世史』『絵巻で読む中世』『日記に中世を読む』『人物叢書 平清盛』『武士の時代』『中世文化の美と力』『書物の中世史』(角川源義賞受賞作)『日本の中世を歩く』『後鳥羽上皇』ほか多数。

