再発見 日本の哲学 大森荘蔵――哲学の見本

再発見 日本の哲学 大森荘蔵――哲学の見本

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■商品説明

隣の部屋のテーブルは、誰も見ていなくてもあるだろうか。つまり、知覚されていなくても物はあるのだろうか。普通はあると考える。でも、本当にそう言えるだろうか。ここに、哲学の思考が生まれる。全身で自らの思索を刻んでいった稀有な哲学者、大森荘蔵の哲学を、筆者自身の思考も交叉させつつ、鮮やかに浮き彫りにした快著! (講談社学術文庫)他人にも心があり、その心のありようは、おおむね私と同様である、と常識的には考える。しかし、その考えが正しいと保証してくれる証拠はどこにもない。「他我問題」という、哲学の大テーマである。私に他人の「痛み」がわかるか、他人の痛そうな外見と、私が知っているあの「痛み」の感覚が同じとは限らないではないか。――大森荘蔵は、このような哲学の大テーマを、独自の思索をかさねて考え続けた。その道筋を、著者は初期の論文から晩年に至るまで、ていねいに追っていく。そこには、哲学することの本質が現れている、という確信がある。著者は、「はじめに」でこう書く。「私は、大森荘蔵という一人の哲学者が、その全身で自らの思索を刻んでいく姿を描き出したかった。大森ブランドの哲学製品をショーウインドウの並べ、解説したり値踏みしたりするのではなく、それを作り、壊し、未完成のまま低く呻き声をあげている、その生身の身体を、読者の前に差し出したい。乱暴に言い切ってしまえば、そうして、『哲学ってのはこうやるもんなんだ!』と見得をきりたいのである。」近代日本の哲学者の思索の本質と魅力を描き出す「再発見 日本の哲学」シリーズ、学術文庫版の第一弾!

■著者

【野矢 茂樹著】

1954年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は、哲学。主な著書に、『論理学』(東大出版会)、『心と他者』『「論理哲学論考」を読む』(以上、ちくま学芸文庫)、『哲学の謎』『無限論の教室』(以上、講談社現代新書)、『哲学・航海日誌』(中公文庫)、『新版 論理トレーニング』(産業図書)、『語りえぬものを語る』(講談社)など多数。

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