史的唯幻論で読む世界史
【重要】
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■商品説明
古代ギリシア文明は黒人の文明であり、古代インド文明を築いたとされるアーリア人は存在しなかった――。ヨーロッパが語る白人中心主義の歴史観が彼らの誇りを支え、今なお世界を覆っている欺瞞と危うさを鮮やかに剔抉、その思想がいかにして成立・発展したかを大胆に描き出す。史的唯幻論が、白人によって作りあげられた「幻想の世界史」を鋭く告発する。
*本書の原本は、雑誌『大航海』第50号(2004年3月)~第61号(2006年12月)に連載された「新説世界史」に大幅加筆を施し、2007年3月、新書館より『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』として刊行されました。
【目次】
1 差別が人種を生んだ
2 古代エジプト人は黒人だったのか
3 『黒いアテナ再考』を読む
4 唯幻史観と『黒いアテナ』
5 ギリシアをつくったのはエジプトか
6 ヨーロッパ文明は人類最高の文明!?
7 屈辱の連鎖としての歴史
8 ヨーロッパ製世界史の欺瞞
9 唯幻史観と「科学的」歴史
10 日本兵と唯幻史観
11 人種差別主義と反ユダヤ主義
12 白人とアーリア人
あとがき
■著者
【岸田 秀著】
1933年、香川県生まれ。早稲田大学文学部心理学科卒業、同大学大学院修士課程修了。和光大学名誉教授。専攻は心理学、精神分析学。著書に『ものぐさ精神分析』『フロイドを読む』『幻想の未来』『母親幻想』『官僚病の起源』『一神教vs多神教』『二十世紀を精神分析する』『性的唯幻論序説』『日本がアメリカを赦す日』『唯幻論物語』『唯幻論大全』ほか多数。

