逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想

逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想

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■商品説明

阪急電鉄の創業者、宝塚少女歌劇の生みの親として知られる小林一三。甲州から東京に出、慶應義塾に学んだ若き日の小林は小説をものする文学青年でした。卒業後、三井銀行に入った彼は、仕事はするものの必ずしも評価はされず、放蕩に明け暮れる問題行員と目されていました。

日露戦争後、かつての上司で北浜銀行を設立した岩下清周から、設立予定の証券会社の支配人にならないかとに誘われた小林は、このままウダツが上がらないよりはと、銀行を辞して妻子とともに大阪に赴任します。しかし証券会社設立の話は立ち消えてしまい、妻子を抱えてたちまち生活に窮してしまいます。

このとき、小林は箕面有馬電気鉄道設立というの話を聞きつけます。電鉄事業に将来性を見た彼は、岩下を説得し北浜銀行に株式を引き受けさせることに成功。「箕面有馬電気軌道」と社名を改めて専務に就任。ここから大きく運命が拓けてきます。

顧客は創造するものと考えた小林は、線路敷設予定の沿線の土地を買収し、郊外に宅地造成開発をおこない、割賦で分譲を開始します。さらには遊園地や劇場をつくることによって行楽客をつくりだし、ターミナルデパートという誰も考えつかなかったものを産み出します。本書は傘寿を迎えた希代のアイディア経営者が、週刊誌の求めに応じて往時を回想した自叙伝の傑作です。

*本書は1990年に図書出版社から刊行された『逸翁自叙伝』を底本とし、あらたにサブタイトルを付して文庫化したものです。なお、原著は産業経済新聞社より1953年に刊行されました。

【目次】
第一章 初めて海を見た時代
第二章 二十代
第三章 その頃の大阪
第四章 その頃の名古屋
第五章 その頃の大阪(再び)
第六章 その頃の三井銀行
第七章 大阪町人として
1 株式惨落にて浪人する
2 阪鶴鉄道に拾われて
3 大胆なる契約書
4 箕面電車の設立
5 箕面電車の開業
6 動物園の失敗
7 松風閣の思い出
8 破天荒の社債
9 疑獄事件の真相
10 宝塚新温泉の計画
11 宝塚歌劇団の誕生
12 北浜銀行事件
13 大阪新報との関係
14 一難去ってまた一難
15 憂鬱の時代
16 阪神電車との合併談
第八章 結 び

■著者

【小林 一三著】

小林一三(こばやし いちぞう) 明治~昭和期の実業家、政治家(1873~1957)。山梨県北巨摩郡韮崎町(現・韮崎市)に生れる。慶應義塾卒業後、三井銀行入社。箕面有馬電鉄(現・阪急電鉄)創立に参加して専務、のち社長。宝塚少女歌劇、東宝映画などを創設。阪急百貨店、東京電灯(東京電力の前身)社長。第2次近衛内閣の商工相、幣原内閣の国務相、復興院総裁を歴任。戦後、公職追放解除後に東宝社長。逸翁は号。

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