鶴屋南北 かぶきが生んだ無教養の表現主義
【重要】
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■商品説明
19世紀、遊里とかぶきの全盛を過ぎ、文化の衰退と爛熟が肌で感じられた江戸化政期。それは地震・噴火・洪水と、鎖国の綻びの時代でもあった。「四谷怪談」「桜姫東文章」などで知られる四代目鶴屋南北は、奇抜な趣向で当時の「現代」を写しとり、かぶきに新たな地平をひらく。彼は世に何を仕掛けたのか。伝統の革新とは何か。稀代のかぶき研究者畢生の渾身作。
■著者
【郡司 正勝著】
郡司正勝(ぐんじ まさかつ) 1913年北海道生まれ。旅まわりの一座が来ていたころの薄野で育つ。早稲田大学名誉教授。歌舞伎研究に新しい地平を開き、様式美の究明に成果をのこした。五世坂東玉三郎の当たり役「桜姫東文章」など南北作品の復活上演や、監修、演出への功績でも知られる。1998年逝去。著書に『おどりの美学』『かぶきの美学』『童子考』『郡司正勝刪定集』(全6巻)ほか多数。

