興亡の世界史 イスラーム帝国のジハード

興亡の世界史 イスラーム帝国のジハード

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■商品説明

7世紀、アラビア半島の一角にムハンマドによって確立されたイスラームの共同体。それは人間の平等と弱者救済を訴え、迫害を受けながらアラビア半島全域に広がり、さらにビザンツ帝国、ササン朝ペルシアを滅ぼしてイベリア半島から中央アジアに至る大帝国を築き上げる。多くの異なる民族、多言語、多宗教の壁を乗り越えて大帝国を実現させたイスラームのジハードと融和の原理とは何か明らかにする。 講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」の学術文庫版。大好評、第2期の3冊目。 21世紀の文明社会に波乱を呼ぶイスラームの原理とは本来どのようなものか、その誕生から歴史的な展開を通じて究明する。 ビザンツ帝国とササン朝ペルシアの狭間にあるアラビア半島は長らく国家をもたない政治的空白地帯だった。そこに7世紀、絶対神アッラーを信奉し、人間の平等を説いて弱者救済を訴えるムハンマドが、迫害のなかイスラームの共同体を建設。マッカ(メッカ)とマディーナ(メディナ)に確立された共同体はやがてアラビア半島全域に広がる。632年のムハンマド死後は、わずか1世紀で西はイベリア半島、東は中央アジアに達したのである。 ムハンマドの後継者たちはアラビア半島の外に溢れ出るように大征服に赴いた。「剣のジハード」によって正統カリフ時代(632~661)からウマイヤ朝期(661~750)に広大な版図が生まれ、都市国家は帝国へと変容、本格的なイスラーム帝国であるアッバース朝(750~1258)の時代を迎える。ジハードはしばしば聖戦と訳されるが、根幹にはいかに社会正義を樹立するかという政治・社会的な課題と信徒が自己犠牲を厭わないという宗教的な命題がある。この原理と融和の原理が合わさって、多民族、多人種、多言語、多文化の人々を包摂し、多宗教をも融和するようなイスラーム帝国が構築された。イスラームを理解するためには、ジハードと融和という二つの原理を忘れてはならないと著者はいう。〔原本:『興亡の世界史06 イスラーム帝国のジハード』講談社 2006年刊〕

■著者

【小杉 泰著】

1953年、北海道生まれ。エジプト国立アズハル大学イスラーム学部卒業。法学博士(京都大学)。京都大学大学院アジアアフリカ地域研究科教授。専攻はイスラーム学、中東地域研究、イスラーム政治思想史。主な著書に『現代中東とイスラーム政治』(昭和堂、サントリー学芸賞受賞)、『イスラームとは何か』(講談社現代新書)、『イスラーム世界』(筑摩書房)、『ムハンマド』(山川出版社)、『岩波イスラーム辞典』(共編著、岩波書店、毎日出版文化賞受賞)などがある。

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