パリ物語
【重要】
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■商品説明
芸術の都、ファッションの都、食の都等と形容されるように、独自の多彩な文化を花開かせたパリ。人を魅了してやまないこの町の魅力の淵源とは何か。その名が紀元前のパリジ族に由来することをはじめとして、歴史を追いつつ、広場、門、駅、キャフェ等、都市空間を構成する諸要素にも注目し、パリの魅力がいかに醸成されたかをさぐる異色の文化史。
*1984年に、新潮社から新潮選書の1冊として刊行された同名の書を文庫化しました。
【目次】
1.ローマからパリへ――古典の都から近代の都へ
2.ルテチアからパリへ――パリができるまで
3.パリの母なるセーヌ――河の役割
4.ノートル・ダム大聖堂――パリの中世美術
5.ルーヴル美術館――王宮から美の殿堂へ
6.都市空間の舞台――広場
7.シャトレとエトワール――市門と凱旋門
8.パリ植物園とブーローニュ――都市の中の森
9.オースマンの都市計画――道路網
10.グラン・ブールヴァールの眺め――風俗
11.ブールヴァールの小宇宙――キャフェ
12.ロートレックの晩餐――食卓史
13.グラン・マガザンの登場――百貨店
14.ダンディスムの系譜――ファッション
15.オペラ座とサーカス――芸能
16.近代の神殿――駅
17.エッフェル塔とポン・デ・ザール――塔と橋
18.光の街――街灯
19.世紀の祝祭――万国博覧会
20.争乱のパリと新聞――ジャーナリズム
21.サロン展からアンデパンダン展へ――展覧会
22.レンズの眼に追われた画家たち――写真
23.路地裏の哄笑――風刺画
24.シェレあるいはパリの鏡――ポスター
25.アトリエに集う女たち――フェミニスムと女流芸術家
26.街頭のギャルリー――舗道
27.縁の下の立役者――画商
28.優雅な曲線――椅子
29.モンマルトルからモンパルナスへ――芸術家たちの住み家
30.貞奴とニジンスキー――日本趣味とロシア・バレエ
■著者
【宝木 範義著】
1944年、東京生まれ。早稲田大学大学院美術史修了。近代美術史、デザイン史専攻。世田谷美術館学芸部長を経て、現在、明星大学造形芸術学部教授。著書に『ウィーン物語』(講談社学術文庫)、訳書に『エミール・ノルデ』、『現代芸術の冒険』、『デッサン技法』、『20世紀美術』などがある。

